REST vs gRPC:サービスをどう通信させる?
システムが成長してサービスに分割されると、それらが互いにどう通信すべきかという問いが生じます。2つの選択肢が際立ちます。HTTPに基づく普遍的な標準であるRESTと、Googleが作り出した高性能なモダンプロトコルであるgRPCです。両者は厳密には同じ土俵で競合しません。RESTは公開APIやブラウザとの通信で輝き、gRPCはサービス間の内部通信で際立ちます。いつどちらを使うかを理解すれば、パフォーマンスや互換性を損なう決定を避けられます。
本記事では、RESTとgRPCを比較し、それぞれの強みと限界を示したうえで、どちらが適しているかを説明します。
RESTとは
RESTはHTTPに基づくAPIスタイルで、標準メソッドを通じてリソースを操作し、通常はJSON形式でデータをやり取りします。最大のメリットは普遍性とシンプルさです。ブラウザを含むあらゆるクライアントが理解でき、人間が読め、デバッグが容易で、膨大なエコシステムを備えています。公開API、第三者との連携、そして極端なパフォーマンスよりも互換性と使いやすさが重視されるあらゆる通信にとって、デフォルトの選択肢です。
gRPCとは
gRPCは、HTTP/2を使い、テキストの代わりにコンパクトなバイナリ形式(Protocol Buffers)でデータをやり取りする高性能な通信プロトコルです。メリットは速度と効率性です。バイナリメッセージはJSONよりはるかに軽く速く、双方向ストリーミングをサポートし、契約からクライアントとサーバーのコードを自動生成します。パフォーマンスと低レイテンシが重要で、両端を自分で制御できるマイクロサービス間の内部通信で輝きます。
重要な違い
RESTとgRPCの差が最も顕著に表れるのは以下の要素です。
- 形式:RESTはテキスト(JSON)、gRPCはバイナリ(Protocol Buffers)。
- パフォーマンス:gRPCで高い、RESTでも十分。
- 互換性:RESTはどこでも動作、gRPCはブラウザで制限がある。
- 可読性:RESTは読める、gRPCはバイナリなので読めない。
- ストリーミング:gRPCはネイティブで強力、RESTは限定的。
- 契約:gRPCは厳格で自動生成、RESTはより自由。
ブラウザという要素
決定的な違いはブラウザとの互換性です。RESTはあらゆるWebアプリケーションからネイティブに動作するため、フロントエンドが利用するAPIには不可欠です。一方gRPCは、中間レイヤーなしではブラウザから直接動作しないため、その自然な土俵はサーバー間通信です。この制限は、欠陥というよりも、それぞれがどこに適合するかを定めるものです。RESTは外部向け、gRPCはシステム内部、というわけです。
契約と保守
もう一つの実践的な違いは、通信をどう定義し維持するかにあります。gRPCは明示的な契約(Protocol Buffersのファイル)から出発し、そこからクライアントとサーバーのコードが自動生成されるため、エラーを減らし両端を同期させ続けます。契約が変われば、両者が一貫して更新されます。RESTはより自由であるため、より大きな柔軟性を提供しますが、クライアントが壊れないようにAPIをきちんと文書化しバージョン管理する規律はチームに委ねられます。速く進化し両側を自分で制御する内部システムには、gRPCの厳格な契約が保守上のメリットとなります。多くの外部の利用者を持つ公開APIには、RESTの柔軟性と寛容さが勝ることが多いです。
それぞれを選ぶべきとき
公開API、第三者との連携、そしてブラウザや自分で制御しないクライアントが利用すべきあらゆる通信にはRESTを選びましょう。互換性とシンプルさで勝ります。両端を自分で制御し、速度と効率性が重要な高性能なマイクロサービス間の内部通信にはgRPCを選びましょう。多くのシステムは両方を使います。クライアント向けの境界にはRESTを、内部サービス間にはgRPCを、という具合です。鍵は、それぞれを自然な土俵で使うことです。
AxiomTechでは、パフォーマンスと互換性に応じて、適切なプロトコル(RESTまたはgRPC)でシステム間の通信を設計します。サービスのアーキテクチャを定義中で、どう接続するか迷っているなら、ご相談ください。あなたのケースに応じてアドバイスいたします。
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